全てを含めて

「彼のどこが好きなの?今までの彼氏とは全く違うけど??」
そんなことをサラリと言ってのける親友はある意味「さすが」としか言いようがありませんでした(苦笑)
中学生の頃から仲の良かった私達。
当然互いの恋愛も全て見てきたといっても過言ではないでしょう。
それだけに彼女は「今までと違う」と感じたのでしょう。

確かに彼女の言うとおりでした。
心配性の私は、いつも側にいてくれるような、そして小まめに連絡をくれるような男性と
お付き合いをすることが多かったのです。
しかし、彼は違いました。

仕事が不定期だという事もあったのですが基本的に「面倒くさがり」でしたし、マメでもありませんでした。
昔の私なら「苦手だ」と一蹴していたかもしれません。
それでも私は彼に惹かれたのです。
会ったときには、これ以上無いというほどの気働きをしてくれていましたし会話も楽しかったですし、沈黙の時間でさえも心地よく思えていたんです。

「良いところ」と「あまり好きではないところ」がはっきりと自覚できていた恋愛というのも珍しかったのかもしれませんがそんな全てを含めて彼という人を好きになったんだなあ・・・と思います。
彼との恋愛は2年ほど続いた後、別れることとなってしまいましたが、「全てを見て好き」だと感じる恋愛の幸福さというものを知るキッカケとなりました。